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ムーン・ザ・ルーン(Moon the Loon)の場合

ということで今回の「偉大なるドラマー」シリーズはThe Whoのドラマー,キース・ムーンです.タイトルにある「Moon the Loon」ってのは彼の愛称のひとつね.彼の生き方,演奏スタイルとも「正気ではない」ってのをうまく現した愛称ですな.

これまでにもThe Whoのことは何回も記事にしたので,しつこいくらいの繰り返しになるけどキース・ムーンの演奏スタイルを説明するためにThe Whoのバンド自体のサウンドの特徴を書いておきます.簡単に書いてしまうと「ギターとリズム隊(ベース・ドラム)の役割が入れ替わっている傾向が強い」です.ピート・タウンゼントのギターの特徴は高速のカッティング奏法,リズムギター的な役割を果たしていることが多いんですね.ジョン・エントウィッスルのベースは正にサンダーフィンガー,指板上をまるでリードギターのように走り回ります.で,キースの特徴はサウンドの隙間を縫うようにフィルインを叩きまくる手数の多いドラムという点とライブではリズムキープにハイハットを使わずにシンバルをひたすら叩きまくる(ハイハットレスのセッティングにしていることも多い)点でしょうか.見ていただいた方が分かりやすいのでYouTubeにある動画を紹介していきましょう.

The Who/My Generation(Coda)(Live at the Isle Of Wight 1970)

The Who/My Generation(Coda)(Live at the Isle Of Wight 1970)

いきなり分かりにくい動画ですが,1970年のワイト島フェスティバルで演奏された“My Generation”の後奏部分です.The Whoの楽器の役割分担が分かりやすいかなと思います.キースの弾けっぷりもなかなかで切れ味鋭いフィルインがあちこちに出てきます.なんといっても凄いのはキースの演奏している絵面ですね.こんな無茶な姿勢で演奏するってのがあり得ない…

Drum Solo

Drum Solo

The Whoではドラムを前面に出した曲を演奏することはあってもほぼしていなかったキースのドラムソロです.えーと元がカーマイン・アピス(この人のドラムもかっこいいよね)のビデオらしく前半2分は「カーマイン・アピス,キースを語る」になっています:).不思議なソロですよね,コレ.リズムがあるのかないのか,あるけどキープできていないのか.本能のままに多点セットをドカドカやってる感じです.珍しくハイハットも使ってるし….これがいいソロかどうかは人によって様々な評価があって当然だと思いますが,インパクトはゴツイです.

The Who/Substitute

The Who/Substitute

初期のThe Whoの中で個人的に大好きな曲“Substitute(邦題:恋のピンチヒッター)”です.これは1967年のモンタレーポップフェスティバルの映像ですが,やっぱりキースの動きがドエライことになってます.この10年後のライブ動画もYouTubeにあるので興味のある方は見比べてみると面白いかもしれません.

The Who/Drowned

The Who/Drowned

The Whoのロックオペラ「Quadrophenia(邦題:四重人格)」から“Drowned”.キースのリードドラムここに極まれり,といった感じの演奏です.スタジオ版ではピアノとブラスが入っている曲なんですが,キースがリズムキープも程々にひたすらフィルインを叩き続けてその分を補っています.ちなみにキース亡き後のThe Whoのライブではピートがメインヴォーカルを取ってロジャー・ダルトリーがハーモニカを演奏するスタイルに変化しています.なんとなくその理由も分かるような気がする.

The Who/Won't Get Fooled Again

The Who/Won't Get Fooled Again

最後は私がThe Whoの曲の中で一番好きな曲“Won't Get Fooled Again(邦題:無法の世界)”.映像は映画「The Kids Are Alright」の最後に使われているもの.この曲の入った「Who's Next」以降このようなシンセサイザーのループが曲に使われることが多くなってきて,キースはそれに合わせるというある種「檻に入った状態」になるのですが,このライブ版はいいよね.キースってリズムキープははっきり言ってできてないタイプのドラマーなんだけど,それがいい味を出していて不思議なことにこの曲はうま~くそのあたりが融合してるのよね~.

ということで,今日はここまで!では~.

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