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ケータイ業界と福祉業界の微妙すぎるバランス その2

ということで福祉に関連するケータイのネタがあるので2つほど.

 ドコモとソフトバンク、「かんたん携帯 821T」および後継機種に関して和解 (+d Mobil)

昨年の3月に記事にしたネタの結果編ですね.キャリアのNTTドコモソフトバンクモバイル,メーカーの富士通東芝がそれぞれ本件に関するプレスリリースを出しているんだけど,どこも同じ文章でどうしたもんだかなぁ,と感じているのが正直なところ.

記事中にあるとおりNTTドコモ・ソフトバンクモバイル双方が「実質的勝利」というコトバを出しているのが何ともいえないところですが….結局意匠に関する件とかどうなったんだろうと気にはなります.これでシニア向け携帯電話の開発が推進されれば御の字かな,そう思います.

 iPhoneを聴覚障害者向け要約筆記に活用--ソフトバンクモバイルらが実験 (CNET Japan)

これに関しては若干補足しておいた方が良さそうなので….これまで聴覚障害のある方が電話でやりとりをする場合,「TDD(聴覚障害者用通信装置)」や「TRS(電話リレーサービス)」といった機器やサービスを使用する必要がありました.これまでのTDDに関しては専用機を使用し,TDDを持っていない方と電話のやり取りを行なう場合TRSというサービスを使用していました.

今回の導入実験は見た感じTRSの一種と考えた方が良さそうです.メリットとしては,TRSを利用するには専用機器であるTDDを持っている必要があるのですが,今回の場合iPhoneを使用しているので専用機器が必要ではない,という点ですかね.今回のこの実験やっていることは理にかなっているのですが,気になる点が1つ.実験段階で書いてしまうのは良くないのかもしれませんが,実際に導入するとなったときのコスト面の問題です.

「TRS」とか「電話リレーサービス」という言葉で検索してみていただくと分かるのですが,日本では商業ベースには乗っていないんですよね.TRSを立ち上げた企業がコスト面での折り合いがつかずサービス中止になったことがこれまでにも何度かありました.今回も人を介することになるので,ほぼ同じもしくは約2倍(2人で通訳を行なうため)コストが発生するのではないかと思われます.

知り合いに実際にケータイを持っている聴覚障害のある方がいますが,その方はメールのやりとりとスケジュール管理のためにケータイを使っていました.欧米の事例を見るとホントTRSは良くできたサービスと思うのですが,日本が欧米を追随する必要は無い訳で,もっと柔軟なサービスが必要なのかなと感じます.

今回もそうですがiPhoneを使った福祉系の実験って結構行なわれていますね.普通に販売されている機器を福祉機器に転用するのはなかなか面白いと思います.とりあえず実験を行なってブラッシュアップするのが良さそうですね.

今日はここまで!

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