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「心を読み取る」とな…?

やはり自称コミュニケーション機器の専門家(注:初めて言ってみた,かなり恥ずい…)としてはこういうネタは興味があるんですよ.

 「心を読み取るシステム」:脳にある視覚情報の解読に成功 (WIRED VISION)

重度の神経疾患たとえばALSなどがそうですが,思考は正常なのに体が動かなくなり,球マヒが出たり人工呼吸器をつけるなどの理由でコミュニケーションに支障が出るケースが多いんですな.私の勤めている会社も含めていろいろなバックボーンを持つメーカーが「会話補助装置」や「意思伝達装置」,それを操作するための「スイッチ」を販売しているし,もっといろいろなケースに適用できないか研究が進められている分野なんですね.

今回のWIRED VISIONの記事の中にも書かれているので少し引用しますが,
(略)身体に麻痺を抱える人たちの社会参加を支援するインターフェースなど、今はまだ空想レベルに過ぎないような目的にも、この解読モデルを使用できる可能性がある。
まさにこのことを記事の最初を読んだときに考えたわけです.

現在のところ日本で最重度の方の使うスイッチというのが大きく分けて2種類あって,1つはテクノスジャパンマクトスに代表される「脳波を使用したスイッチ」であり,もう1つは日立製作所が研究開発した心語りのような「脳血流を使用したスイッチ」があります.今回のこの記事に書いている内容から察するに,この技術をコミュニケーション機器として使用するとしたら「脳の血流をリアルタイムにスキャンする」ということなので後者に近いものと考えてよいと思いますが,ユーザインタフェイスの仕様次第ではYes/Noの判定のみではなくかなり細かいコトができそうな気がしますね.

また逆もまた然り的なことなんですが,
この解読システムをさらに改良すれば、視覚的注意にかかわる現象(複雑な風景のうち、ある部分だけに注意が向き、その周囲が見えなくなる現象)を調べるのに役立つ可能性がある。これは、まだあまりよくわかっていない複雑な「心の目」の解明につながる。
ということは人工的に視覚をコントロールすることも無理では無さそうな感じですので,例えば聴覚障害のある方が使用している人工内耳的に,視覚障害のある方に対して「人工の目」を提供する,なんてことが可能になるかもしれませんね.

いずれにせよまだまだ研究段階のコトなんで,何時ごろ実用化されるか見当もつかないというのが実情ですし,仮に実用化されたとしてその費用がいくらになるのか想像もつかないところですが,なかなかそそられる記事だなぁ,ということで取り上げてみました.今日はこんなところで!

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