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立花隆が探る サイボーグ医療の時代第2回 雑感

先週につづき立花隆のシリーズの第2回を見た.テーマは「脳をどこまで変えるのか」.前回にも増して強烈な衝撃を受けた.今回紹介されていたのは脳に電極を埋め込んで電流を送り脳を調整する「脳深部刺激療法」について.

まず出てきたパーキンソン病のケースに衝撃.仕事柄さまざまなケースのパーキンソン病の方に会ってきたが,コンピュータの電源を入れるだけで震戦・不随意運動が消えてしまう映像がまず信じられない.この映像を見てしまうと,脳神経系の疾患を持った方は多少のリスク(脳の奥深くに電極を埋めるため脳出血の危険は完全には避けることはできない)はあっても,この手術を受けたくなる気持ちは分かるなぁ.

ただ恐いところが2点.1点めは「脳のこの部位に電極を埋めコントロールすることで症状が改善するのは分かっているが,その理由は分かっていない」ところ.確かにパーキンソン病をはじめ脳神経系の疾患には原因が分かっていないものが多い.番組中にも言われていたが「脳深部刺激療法」は完全な治癒を目指すものではなく,あくまで「脳をコントロールする」治療である点.まぁ,患者さんにとっては電極を埋めた方が絶対に体には楽なので,QOLの向上には役に立つ治療法ではあるが….完全な治療ではなことはドクターが患者さんに説明してたけども,なんだかなんか場当たり的な感じはしてしまう.

もう1点は「脳深部刺激療法」で精神の病に関しても治療ができてしまいそうなところ.番組中では海外の事例で重度のうつ状態の患者に「脳深部刺激療法」を適用したところ改善が見られたということ.実際に治療前と治療後の映像が紹介されていたが,あからさまに表情や目つきが変わっていたから効果はあるんだろう.番組中では昔行なわれていた「ロボトミー」手術を引き合いに出して,精神の病への「脳深部刺激療法」が「第2のロボトミー」となりはしないか,との懸念が書かれていたが.うつ病の経験がある私なのだが,前回やらかしたようなかなりヤバイ状態でも,脳に電極を埋めてまで治療したいとは思わないなぁ.多分,性格は変わらないと思うけども.

人間の脳のことやそこに手を加えるのはどこまで許容してよいものか,私もよく分からないのだが,精神病にまで「脳深部刺激療法」を適用してしまうのは,ちょっとなぁというのが率直な意見.患者さんの気持ちになるとそんなこと言ってられないのだろうが.まとまらないけどこんな感じかな….

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