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Webのアクセシビリティ

ここからは障害別ではなく,総論的にまとめていく.今回は「Webのアクセシビリティ」について.各障害別のAT/AACのところでコンピュータのアクセシビリティや使用方法は触れているので,そのことを思い出してもらえれば分かりやすいと思う.

  • Webのアクセシビリティ
    インターネット特にWebを利用するにあたり障害のある人にとっては,様々な障壁となる事項がある.解決策を各障害別にまとめてみよう.

    • 聴覚障害のある方への配慮
      • 音声が出力されるサイトを設計する際には,音が出ている旨が判断できるようにすること,ならびに何が出力されているのか分かるよう代替手段を設けること.
      • 企業サイトの場合,電話番号だけでなくFAX番号も記載すること.
    • 視覚障害のある方(全盲)への配慮
      • 視覚にたよる情報がなくても情報が伝わるよう代替手段を設けること.特に画像に対しては,適切なalt属性を設けること.
      • 画像からリンクを張る場合は,どのようなページにリンクを張っているか分かるよう適切なalt属性を設けること.
      • 各ページのヘッダーのtitleには,どのようなページが分かるように適切なタイトルを設けること.
      • ひとつの単語内にスペースや強制改行を入れないこと.
    • 視覚障害のある方(弱視・色弱)への配慮
      • 小さな文字の使用,見えにくい配色は避けること.
      • 背景色と文字色に適切なコントラストを設けること.
      • 色にのみ頼るページは避けること.
      • 同系統の色に偏ったデザインは避けること.
      • 赤と緑の区別が困難な人がいることを考慮し,配色を考慮すること.
    • 知的障害のある方への配慮
      • 分かりやすい構造,文章のサイト作るよう心掛けること.
    • 肢体不自由のある方への配慮(マウス使用の場合)
      • マウスの動く範囲を大きくとらないこと.
      • ボタンやリンク部分など,クリックで反応がある部分は大きくとること.
      • クリックする場所が変化するようなスクリプトやプログラムを避けること.
    • 肢体不自由のある方への配慮(キーボード使用の場合)
      • マウスを使用しての画面上の移動はキーボードでも行なえること.
      • キーボードナビゲーションによる操作を考慮し,次にどのにフォーカスが移動するか予測がつくようにすること.
    • 高齢者への配慮
      • 画面上の色,文字の大きさに配慮をすること.
      • 動きのあるものは速さなどを考慮に入れること.
      • なるべく外国語の表記を少なくすること.
      • リンクが張られている箇所が分かりやすいこと.
  • このblogでは,できていないことも入っており若干恐縮するが,個人的には上記のようなことを考慮し「どのような人がどのような状況でページを閲覧しているかを考えながらサイトを作る」ことを心掛ける方が良いと思う.

  • Webアクセシビリティの検証
    Webのアクセシビリティに関して次のようなガイドラインがあり,チェックツールがいくつか用意されている.

    • W3Cの分科会であるWAIが作成したウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン1.0(Web Content Accessibility Guidelines 1.0:原版)
      W3C…World Wide Web Consortiumの略でHTML,XMLの仕様や言語を決め標準化を行なっている団体.
    • 障害者・高齢者等情報処理機器アクセシビリティ指針(こころWeb内のページ)
      2000年に旧通商産業省(経済産業省)が定めたガイドラインこころWeb内に詳細および解説が掲載されているので参照のこと.
    • Webサイトの制作にあたっては,上記ガイドラインを参考の上,次のような確認を行なうのが望ましい.

    • できるだけ多くのOS,ブラウザを使用し確認をする.
    • キーボードのみで操作が可能かを確認する.
    • モニタから1メートル以上離れて視認できるか確認する.
    • 音声ブラウザで確認する(無い場合,テキストブラウザで確認する).
    • 実際に障害のある人に確認してもらう.
    • チェックツールやチェックサイトで確認する.

    現実問題,私自身はすべてのチェックができていない状況であるが,今自分のサイトを更新した場合,WindowsではInternetExplorer系のタグブラウザのGreenBrowserMozilla FirefoxOpera.MacではSafari,Internet Explorerを用いて確認すると思うが,実際のところはこのblogしか更新していない状況であるので,未チェックとなっている.本来ならば,Lynx等のテキストブラウザでの動作も確認しておいた方が,音声ブラウザ使用者向けにより適切な確認ができる.

次回は障害者・高齢者に関する基礎知識の部分をまとめる.その後,制度の紹介とサポート方法をまとめていく予定である.


参考文献・サイト

  1. 福祉情報技術 II 生活を支援する技術編
    e-AT利用促進協会 監修
  2. 福祉情報技術 I 障害とテクノロジー編
    e-AT利用促進協会 監修
  3. 福祉情報技術コーディネーター認定試験
    e-AT利用促進協会 監修
  4. アダプティブテクノロジー ~コンピュータによる障害者支援技術~
    ジョゼフ・ラザーロ 著/安村通晃 監訳/島原信一・中村美代子・石田直子 訳
  5. こころWeb
    こころリソースブック編集会

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