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引き続きMSXネタをお送りしております

夜中に書いた記事では学生時代までのことを書いてみたわけだが,実はMSXの関わりは社会人になってからの方が深いのである!ちなみに私が就職したのは1999年の4月,当然世の中はWindows95,98のマシンが大勢を占めている状態である.それなのに何故?そのあたりを書いてみたい.

実は追々紹介するであろう重度の障害のある人の使う「意志伝達装置」なるものがあるのだが,日本で一番最初に作られた意志伝達装置はMSXを使用したものだったのである.私の勤める会社はそのような機器に力を入れて販売している会社なもんで,その機器をご購入頂き,使う人が出てくる.アフターの必要が生じる.てことで,当時営業だった私はお客様のところにうかがい,MSXを操作したり,修理に回したりということを結構していたのだな(現実的には修理不能なケースが多かったんだけど).

また別のところに目を向けると,意志伝達装置を使用しなくてはならない状態になる疾患を持った方々の団体が各地に存在している.そういった団体の皆さんが一所懸命にがんばってレストアしつつ使用されていたMSXも数多く存在した,というか今も存在している.

21世紀に入った頃になると,各社からWindowsベースの安定した動作をする意志伝達装置が出てきたため,そちらに買い換える方もいたが,MSXの機器を使い続けている方もいる.それは何故か….

それはMSXの特徴にある.MSXの特徴とは…

  • ハードディスクが存在しない.ということは,フリーズしたときに電源をいきなり落としても大丈夫.
  • 起動が速い.
  • MSXの電源スイッチをずっとONにしていれば,電源をコントロールするタップなどを使用しそこにMSXをつなぐことで,使用者自身が電源のON/OFFができる.
  • 当時(1980年代後半),MSXはマイクロソフト社とアスキー社がかな~り力を入れて宣伝しており,「共通規格」ということをアピールしていた(*).また,MSX自体が非常に安価だったので,いざとなったらすぐに購入できた.
こんな感じである.

特にハードディスクの件と電源の件は大きいよね.障害のあるユーザーにとってできることが今販売しているパソコンより多かった訳だから.ま,このあたりは自分の例の「秘密基地」におんなじようなことを書いたコラム(WindowsCEとその活用) があるのでそちらを参照して頂きたい.

何かカテゴリー「PC」のつもりで書き始めたけど「AT/AAC」っぽくなっちゃったなぁ.ということでカテゴリーを変更しておきます.とりあえずこんなところで.

*日本となぜか南米の方でMSXは一大勢力となっていた.MSXっていう規格は今のパソコンからみりゃそら古~い,枯れたというか枯れ果てたものなんだけど,良い点は多くあったんだよ.簡単に書いてしまうとMSXはマイクロソフトが「ハードウェア」の面でパソコン業界の盟主になるべく規格を決めたものだったんだよ.ただMSX→MSX2→MSX2+→MSXturboRと規格が変わっていったのにメーカーが付いてこなかったというのが大きかったかな.でMSXの販売開始から約10年後,マイクロソフトはWindows95で「ソフトウェア」の面でパソコンの規格を決めてしまい事実上パソコン業界の盟主になったわけだ.そう考えるとマイクロソフトって商売はうまいわな.MSXも福祉の現場では現在でも使われている規格なわけで,マイクロソフトも製造メーカーももうちょっと踏ん張って欲しかったというのが正直なところ.なにせアメリカじゃ「AppleII」が教育・福祉の現場で使われているケースがあるんだから.とりあえず.

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