« 「東京のSF」観劇記(東京までNYLON100℃観に行ってきたぞぉ) | トップページ | 自分の声のお話 »

中島みゆきと戸川純と

掲示板」の方でちょっとだけ書いちゃったから文章のリハビリも兼ねてこのテーマで書いてみよっか,久々のコラム.しかも自分で書いて以来書き込みが無いという体たらくでして… まず,このコラムを書くに至った経緯を…

  • 実は元々「遅れてきたフォーク少年」と自称していたので高校生~大学生の頃(ちょうど「家なき子」の頃)から中島みゆきに対して興味だけはあったが,さすがに「うらみ・ます」やら怖~いイメージがあったので手は出していなかった.
  • 実は学生時代に入っていたサークルの歌本の中になぜか「悪女」が入っていた.まー,「時代」とかも入ってたんだけど,子ども向けのサークルでなぜ「悪女」という気がしないではなかった.
  • 実は中島みゆき目当てで紅白を見ようと思ってたんだけど,ボブ・サップに気を取られているうちに出番が終わちゃってた.別の部屋で紅白観とったおかんは俺のこと忘れとった.
  • 実は大学時代はもやしさんから中島みゆきのCDを「聴かされること」が多々あった.ちなみにこっちはお返しでハードロックやヘヴィーメタルを聴かせた後「村下孝蔵」で落とす,というちょいと小粋なことをやっていた.
  • 実はよく思い返してみるとあの事件のときに車の中で流れていたBGMは中島みゆきのベスト「大吟醸」だった….「空と君のあいだに」取残されたのね~,僕ら2人,「浅い眠り」の後「ファイト!」聴いて元気出そうとしたけど「♪ファイト!闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう」ってあの状況じゃホント笑われるしかないわな……

…哀しいことまで思い出してしまったわ(泣).
それにこれどーでもええことやないか!!!ぶっちゃけるとこのタイミングで中島みゆきを俎上に上げとかないと時期を逸するから,というしご~く普通の理由だったりする.

という訳で知ってるには知ってるけどそんなに深くは知らなかった「中島みゆき」ではございますが,折角ですのでココでちょいとはまってみたくいろいろなコトをやってみました.とりあえず中古のCDを買って聞いてみました.そしてなぜだかいきなり「夜会」なんつう非常にマニアックなもののDVDをvol.1(1990)~vol.6(2/2)まで一気に買ってしまうという大暴挙に出てしまったのでした.まぁ「夜会」自体は高校生の頃から知ってたし,一度は観てみたいと思ってたので,ちょうど良かったわ.

ちなみに某巨大掲示板の方の椎名林檎板では「椎名林檎は平成の戸川純だ」なんでスレがあったりするし,「椎名林檎=中島みゆき」なんてのもある.戸川にしても中島にしても好きなタイプの歌い手(シアトリカルな,演劇じみたヴォーカルスタイルね)なんでね.でいつものように,傾向と対策をやるんだけど…,中島と戸川の共通点って…,あんまりないわ,無理してあげるなら「どっちも曲によってはラ行音を巻き舌にして効果をあげる」「ビブラートを多用している」(→多分ここが林檎が両者と似ている,といわれる所以)ところかな.シアトリカルってところにも通じるんだけど,曲によって(場合によっては1曲の中で)かなり声色を使い分けてますよね.二人とも.そうそう,紅白のVTRをあるスジから手に入れて観たのですが,「地上の星」の中で2~3つの声を使い分けてましたね.

中島みゆきに関してはそれこそ多くの研究書(!)が出版されているし,ネット上にも非常に有意義なサイトが多く存在しているので多くのことは書かなくて良いかなと思う(とここまでがヤんなるほど長いですが).重層的に重ねられた歌詞ちゅうのが一番の魅力かな.「二隻の舟」って超名曲があって,これは「夜会」のテーマソングにもなってるんだけど,様々なアレンジ,様々なシチュエーション,様々なヴォーカルスタイルで歌われてるのよね.歌詞の意味が非常に深いところにあるのでいろいろなシーンに使えるってのがミソ.この曲初めて聴いたとき(いつの頃だったかな…)には鳥肌立ちましたもん.で,今年に入って改めて聴きなおすと涙が止まりませんでしたもん.いやぁ,すごいなと.このようなありきたりな言葉でしか表現出来ない自分がちょっとヤだわ.

あと,演劇マニアなものとして… 「夜会」が演劇ファンから酷評されてるってのはよ~く知ってるのですが,ワタクシめは全然気になりませんでした.あれがあくまで「夜会」であって単なる「ライブ」「コンサート」とは違うし,歌を唄うからといって「ミュージカル」「オペラ」とも違う,当然「ストレートプレイ」からはものすんごい離れた位置にあるし… 演劇ファンからみたら判定不能ってのがホントのところではいかと.ま,ストーリーだけを追うとチープかなぁ,なんて思うところが無い訳ではないが,それを補って余りある歌があるからね.「パフォーミングアート」としては十分に成立していると思うぞ,と.

ほんでもって「地上の星」ブームについてですが,まーいんじゃないですか.私のようなものが思い出したように中島みゆきのCDを買って,さらには重い腰を上げて「夜会」のDVDを買っている訳だし,私よりずっと若い学生なんかが新たに中島みゆきの世界にはまっている訳だしね.いいものはいいと思うんでOKかな.ただ,個人的に「地上の星」よりは「ヘッドライト・テールライト」の方が好きなのでちょっと残念かな~.あと,只でさえ取り難いと言われている「夜会」のチケットがさらに取り難くなるのが残念かなと,とこの1ヶ月で「夜会」のDVDを買いあさった奴に言われたかないわな,To ディープな中島みゆきファンの方.

なんか中島みゆきばっかになるな.つうことでちょっと戸川純のことを.昨年,ナイロンの芝居を観に東京くんだりまで行ったときのこと.速く着き過ぎたので新宿でCD屋さんに入ったのね.丁度YAPOOSのDVDとゲルニカのBOXが出てたので買ったんだわ.ゲルニカは,特にファーストは戸川が若いねぇ.デモ版の「戒厳令」はチープなサウンドなんだけどサードアルバムのドイツ語版よりドライブ感があって良かったぞぉ.あの「蘇州夜曲」もあったし.YAPOOSの方はアルバム(「ヤプーズ計画」)発表当時のコンセプト「エロ・グロ・イノセンスな近未来」ってのが良く出てたわ.「ロリータ108号」「ラブ・クローン」「肉屋のように」そして「バーバラ・セクサロイド」みんな名曲だぁ!ただ実は私の好きなアルバムは「ヒステリヤ」「赤い戦車」が入ってる「ダイヤルYを廻せ!」なんだけどね.こっちも再発して欲しいぞ(ついでに「NOT DEAD LUNA」が素晴らしい「Dadada ism」も再発希望!).

で,結局のところ中島みゆきの場合は自分で曲作りし始めたつう「シンガーソングライター」であるという点が大きいのだな.表現力のある(あえて「上手い」とは書かない)歌も歌えちゃう「作詞家」なんだと思う.一方の戸川純の場合,第1期ゲルニカ時代は作詞はしていない,いわば歌い手だった訳だがソロ,YAPOOSになるにつれて「作詞」をするようになった訳だ.でも,10周年記念アルバム,20周年記念アルバムはそれぞれ昭和の名曲,海外の名曲をカバーして歌っていた訳でして,こうして考えると戸川純は作詞もできる「歌手」なんだなと思うのだ.別にどっちがいいという訳じゃないのよ.両方好きだから.あ,あと中島みゆきは今でこそインディーズレーベル(っても自身の意図なんだが)所属であるが,基本的にメジャーでメインカルチャーだったわな.戸川はメジャーレーベルにいたこともあるけど基本的にサブカル系だったような気がする.これもどうでもいい事なんだけどね.

何言いたかったのか分かんなくなってきましたが,結局のところ「椎名林檎」に両者のエッセンスはあるんだけどやっぱり全く別物であるということ.当たり前だけど「中島みゆき」「戸川純」「椎名林檎」それぞれ良さがある訳で,なんで某巨大掲示板の皆さんてあんなに変なところで熱くなるのかな,なんて思ってみたりして.もっと自分に素直になりたい,そう思うのだった.

追記

  • なんか電波飛びまくった文章になってますが,どうにか私は生きてます.しばらく更新できないかなぁ…,いろいろあるし…
  • 結局このコラムで書きたかったことは自分でもよく分からん.ただCDやらDVDやら買いすぎて金欠なのは確実でございます….

|

« 「東京のSF」観劇記(東京までNYLON100℃観に行ってきたぞぉ) | トップページ | 自分の声のお話 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99678/48047580

この記事へのトラックバック一覧です: 中島みゆきと戸川純と:

« 「東京のSF」観劇記(東京までNYLON100℃観に行ってきたぞぉ) | トップページ | 自分の声のお話 »