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1999年5月

讃岐人の性(サガ)

先日,HEP FIVEにて「『文化麺類学入門』~『そば』か『うどん』か,どちらがエライ」,なるイベントがありそれに参加してきました.まぁ,「うどん vs.そば」みたいな話ではなく,世界各地にある麺類を文化人類的に考証したイベントでした.内容に関しては講師であった国立民族学博物館長の石毛直道先生の著書が詳しいらしいので,ここでは省略しますね.実はこのイベントの中で面白い発言があったですよ.だからコラムを書く訳ですよ!

このイベントにはもう一人講師の先生がいらっしゃいました.その方とは国立民族学博物館教授の小山修三先生.この方,実は観音寺の出身なんですね.で,イベントが始まった直後ある私の琴線に触れるやり取りがあったんです.石毛館長(そば派)が小山教授(うどん派)に言うんです.
「観音寺の人は観音寺のうどんが一番美味しいと信じている.よその地方に行くとうどんを食う.それはうどんが美味しいと思って食べに行くのではなく,そのうどんが不味いのを確かめて観音寺のうどんの美味しさを再確認するために行くのである.」

…これって,俺じゃん….

どうやら石毛館長は観音寺の人はお嫌いなようで観音寺のことをけちょんけちょんにけなしてました.司会のハイヒール・リンゴさんも気を使って,
「会場に観音寺の方,いらっしゃいませんよね?」
なんて言ってたけど,私がいました(ちなみにもう1人いたみたいです).石毛館長,敵を2人作っちゃいましたね:).

とはいうもののやはり石毛館長の発言は香川県人の悲しい性をえぐりとってますね.だって,今大阪でうまいうどん店探しやってるのってまさにそれだし,わざわざ北海道で「さぬきうどん」の店に入ったりしませんて.実際,香川から他県に出ていった奴に言わすとうどんが不味くて食えんわ,なんて言う奴も多々おります.本人は気付いてないことが多いかもしれないけど,きっとうどんは讃岐人のアイデンティティなんでしょうねぇ.

ここまで書くと私は「さぬきうどん至上主義者」みたいに思われるかもしれません.別にそんなことはないですよ.ただ小さいころから食ってるから馴染んでるだけです.もし他に美味しいうどんがあればそれだって紹介しますよ.今はそれが見つかってないだけです.

でも,さぬき風でもないうどんを「さぬきうどん」と名乗って店に出すことは問題じゃないかと思うのです.さぬきうどんとは何かって言い出すと長くなるからそれは置いといてですね,明らかに関西風のうどん(かつお出汁を良く吸ったやりこいうどん)を出してるのに,「さぬきうどん」を名乗ってる店ばっかなんだもん!まぁ,皆さまからきっとこうなる,と言われたとおりの展開になってしまいましたね.

関西風のうどんだってうまいところはうまいはずなんだからさ,「さぬきうどん」なんて看板つけないでさ,自信を持ってうどん出していって欲しいです.「さぬきうどん」を看板に出すなら「さぬき風」で!!お願いしますね.

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1980年代の1999年

私が小学生のころ,時代は昭和で1980年代.幼かった私は自分自身に,そして世界に素晴らしい未来があるのだと信じていた.でも,あのノストラダムスのおっさんの,1999年に例の大王が降ってくるなんて話を,信じてもないのに気にしていた.

そして時代は流れて今は1999年.時代は平成で私は社会人1年生.世界はどうなるのか見当もつかないんだけれど,やっぱり自分には素晴らしい未来はあると信じている.なんだかんだいってノストラダムスの予言はやっぱり信じてないなぁ.

さて,私はなんでこんなことを考えたのか.最近,昔の映画をビデオで観ることが多いのである.というのも会社の同期の連中が勝手にうちを映画館にしてるのだ!それで80年代に作られた1999年を描いた映画を観たのである.こういった映画を観ると,「♪あの頃の未来にボクらはたっているのかな~」などと考えて結構感慨深いものである.そこで今回は私の好きな2本の映画をご紹介したい.

一本めはアニメから…
アニメ界の機才,押井守監督が1988年に監督・制作し,89年に劇場公開された「機動警察パトレイバー the Movie」である.この作品は中学時代に友人宅で観たけど,当時は正直良く分からなかった.大体,Windows95なんかが世に出るずーっと前に制作されているのに,「OS」やら「ウイルス」やら「バグ」やら,そんな言葉がありふれているのである.今観るとはっきり言って凄い!そして恐い!!あんなことが実際に起こるとどうなっちゃうんだろう.(そもそも実際に起こりそうな気がするから余計に恐い…)懐かしい風景(正確には私はまともに東京に行ったことがないので,「懐かしい」ってのはおかしいけれど)ってのも,世紀が変わろうとしている今だからこそ余計に切なかったりする.蛇足だがその後制作された「II」の方も,ちょうど初めてのPKOが派遣された時期に公開されていたから,ものすごくリアルで恐かった.このようなファンタジーの世界のなかにあるリアルさがこの映画の凄いところだと思う.

もう一本はガメラシリーズで名を馳せた金子修介監督の作品.その名も「1999年の夏休み」.ある森の中の全寮制の高校の夏休みに起こる不思議な出来事を描いた作品である.作品に出てくる少年4人(5人?)を演じているのは少女達.強烈な透明感と永遠に続きそうな夏休みの雰囲気が印象に残る.この映画にでてくる少女には有名な女優が出ているのだが,このコラムでは名前を伏せて置こう.見終わったあとに残る,けだるさと爽快感の交じり合った不思議な感覚を味わって頂きたい.

最後に…
はっきり言うと私には映画の内容について語ることはできない.自分自身にその才能がないからである.ただ私の好きな作品を紹介するだけである.評価は皆さま自身で決めて頂ければ幸いである.

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